オリンピックのドーピング問題
一般的に薬を使って競技力を高めることをドーピングと言います。
しかし、薬だけではなく、血液を冷凍しておいて試合直前に再び体内に入れることで酸素運搬能力を高める方法や薬を飲んだ後に尿検査で他人の尿を提出する方法、遺伝子表現の調整を行なって行う方法など様々な方法もありますが、オリンピックでは競技力を故意に高める方法をドーピングとして禁止しています。
ドーピングが禁止される理由としては、アンフェアであることをはじめ、選手の健康を害してしまう、競技そのものがダメになるなどの理由が挙げられます。しかし、この不正は無くならないのが現状です。
日本ではドーピングに対してクリーンさが評価されていましたが、近年では日本でもドーピング問題は増えてきています。
問題が増える理由は様々です。
ドーピングに関するルールは毎年のように厳しくなっています。禁止薬物リストもすぐに変更されて、大丈夫だと思って使用していた薬が次の年には禁止されていたというケースもよくあります。
禁止される薬物は選手だけで把握できるものではなく、一般の医者でもどれがルールに引っかかるのかすぐに判断がつかないとも言われています。また、疲労などを改善するために飲んでいたサプリメントに禁止成分が入っていたというのもありがちな話です。
悪気がなくても不正となってしまうドーピングは、知らずに摂取していても資格停止処分になる可能性もあります。残念な結果にさせないためにも、選手には正確な知識を伝えていくことが大切です。